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日本海軍駆逐艦 島風
(キスカ島撤収作戦時)
| 当艦略歴 | 当艦は、それまでの日本海軍の駆逐艦の問題点である最高速力の低下を解決するために計画された艦で、大型化された船体と、高温高圧化された機関を持っていた。15射線という強大な水雷戦力と、日本最高記録である40.9ノットという最高速力を誇ったことで有名である。昭和16年8月舞鶴工廠にて起工、18年5月に竣工した当艦は、同7月のキスカ撤収作戦に参加したのをはじめに、マリアナ沖海戦やレイテ作戦に参加し、19年11月、オルモック湾にて、輸送船団護衛中に米軍機多数の空襲を受け沈没した。なお、当艦が搭載した機関は、量産が難しく、戦況の逼迫も原因で、同型艦は作られなかった。 |
| キットについて | キットはタミヤスタンダードであり、最終時を再現しており、ダイキャスト艦底を除くと、とくに問題ないです。今回は新造時(キスカ撤収作戦時)を作りますので、多少変更が必要です。 |
| 製作順序 | 日本海軍艦艇は、海自艦と異なって、甲板がリノリウムであったり、木甲板であったりして、はじめて製作をしようとしたとき、塗装と、エッチングパーツなどの取りつけのタイミングを考えるところであります。参考になるかどうかはわかりませんが、今回、T氏が採った順序を書いておきます。はじめての方、まだ自分なりの方法が確立されていない方、よろしければどうぞ(^^;。 1、船体の基本工作。 艦底の取りつけ、船体の整形、ホースリールなど、不要モールド の撤去、リノリウム押さえの設置。 1'、艦橋、主砲などの工作。 船体の工作、塗装に平行して行います。これらは、船体の塗装が かなり進んでから、後付けします。 2、リノリウムの塗装。 基本的に、塗装については、エアブラシ、もしくは缶スプレーを使用 しています。 3、リノリウム部分のマスキング。 外延部の、船体色にする部分は当然露出させます。この部分は、 エッチングの手すりをつけることを考えて、少し広めに取ります。 4、煙突の製作、塗装。 蒸気捨て管などは、まだ取りつけません。(マスキングテープが浮く) 5、艦底の塗装。 エアブラシで塗装していますが、この時点では、煙突にマスキン グはしなくても大丈夫でしょう。 6、甲板上の工作。 機銃台、探照灯台の設置、台上、及び船体のエッチングの手すり、 梯子、扉の追加。リノリウムのマスキングは当然残した状態で行い ますので、マスキングテープをはがすときに邪魔になる小物は、こ こでは取りつけません。なお、船体に手すりをつけるときには、リ ノリウムのマスキングに手すりや接着剤がつかないように注意。ち なみに塗装前の作業では、白く曇っても問題ないため、エッチング パーツの接着には瞬間接着剤が使えます。 7、煙突、喫水部分のマスキング。 8、船体色部分の塗装。 船体や、ついでに、艦橋、主砲や小物などを塗装します。 9、マスキングテープの撤去。塗装の手直し。 手すりまで外してしまわないように注意。塗料のはみ出している 部分や、塗料のまわっていない部分を、筆塗りで修正。 10、蒸気捨て管、烹炊室用煙突の取りつけ。 各パーツは取りつけ前に塗装です。 11、艦橋の取りつけ。 12、マストの組み立て。 13、各種装備の取りつけ。 内火艇、カッター、主砲、魚雷発射管、機銃類、爆雷装備、ホー スリール、錨、旗などの取りつけ。 14、仕上げをして完成(^^)。 |
| 船体・甲板 | リノリウム押さえがまったく再現されていませんので、追加します。塗装指示にもまったくリノリウムがないようですが(^^;。リノリウム押さえは、釣り糸で、約2ミリ間隔で設置しました。また、船首楼甲板が短くなっていますので、延長します。箱絵や塗装指示図が正しいです。フェアリーダーがまったくありませんので、船首、及び船尾に追加します(船首楼甲板のフェアリーダーは啓さんが製作されたものです)。また、ホースリール等は、PT社の装備セットから持ってきています。 |
| 艦橋・煙突 | 艦橋の窓がディテールアップされていますが、これも啓さんの工作です(^^;。ジャッキステー(釣り糸)及び扉(エッチングパーツ)、梯子(エッチングパーツ)、吸気パイプ?(真鍮線)を追加します。また窓を0.5ミリのピンバイスで開けています。「陽炎型駆逐艦」のイラストを見ると、機銃台の下にホースリールが設置されてい設置しました。舷灯は右舷は緑、左舷は赤で塗装しました。艦橋トップの94式方位盤照準装置の前に、測距儀らしきもの(^^;おかれていますので、PTの2m測距儀を取りつけました。実際は、もう少し小さいサイズのものかもしれません(^^;。 煙突については、啓さんが見事にくりぬいてくれておりましたので(^^;、針金と釣り糸で、ガードを作ってみました。少し背が高くなってしまいましたが(^^;。ジャッキステー替わりに釣り糸を巻いています。 機銃台の3m測距儀は、PTのパーツを使いました。 マストは、微妙に合わせがよくないので、慎重に仮組みしてから接着してください。頂部におまけで避雷針を取り付けてあります(^^;。 |
| 探照灯台・上部構造物(後ろ) | キスカ撤収作戦時には、後部機銃座はなく、探照灯台がありました。写真で見ると、探照灯台は、キットのような形でなく、かまぼこ状のように見えますので、削り落として作りなおしました。若干幅も広げています。90cm探照灯はWパーツから、方位ループアンテナはPTのパーツを使いました。 後部の構造物については、窓や扉、梯子の追加のみです。なお、キスカ撤収作戦時には13号電探はありませんでした。 |
| 武装 | ・12.7p連装砲D1型・・・T氏はD1型とか、B型といわれてもいま いち区別つかないのですが(^^;、「陽炎型駆逐艦」のイラストを見て、 窓やドアの追加をしました。 ・仮称零式発射管5型・・・魚雷の上に照準用の窓?がありますので、 プラ板で追加しました。 ・25mm2連装機銃・・・第2煙突機銃座に設置。Xパーツのものを使用。 ・13mm2連装機銃・・・艦橋前に設置。不幸にしてPT社の装備セット 1が手に入らなかったので、キットの連装機銃を設置。 ・爆雷装填台・爆雷投射機Y型・・・PT社のパーツを使用。 ・爆雷投下台・・・伸ばしランナーで爆雷のみを置きました(^^;。 |
| 塗装など | 船体には舞鶴工廠色を・・・といいたいところですが、手に入らなかったので、「軍艦の塗装」を参考に調色しました。リノリウムはPT社のリノリウム色を使いました。煙突トップはつや消し黒、喫水はハルレッドです。 |
| 今回のトほほ | 大半の工作が終わってから、ロートシルトさんのホームページ(艦艇模型工廠・ヴァンガード工場(http://homepage2.nifty.com/vanguard/)に「島風」(しかも新造時)の作例が掲載されていることに気づく。・・・煙突両舷もリノリウム・・・私は何も見なかった、見なかったぞぉぉぉぉ(涙)。 |
| 参考資料 | ・モデルアート増刊 艦船模型テクニック講座vol.6 日本海軍艦艇図面集 戦艦/駆逐艦/小艦艇篇 ・モデルアート増刊 軍艦の塗装 ・「歴史群像」太平洋戦史シリーズvol.19 水雷戦隊2 陽炎型駆逐艦 |
| 謝辞 | ・きうちさんに、キスカ撤収作戦時の島風の状況についての助言をいた だきました。改めて御礼申し上げます。 ・見事なフェアリーダー、きれいにくりぬかれた煙突、素敵な艦橋窓で、 ディテールアップをあおってくださった、啓さんに御礼申し上げます(笑)。 |
| 島風の写真 | ||
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